● 16年03月23日 県議会報告
2016年3月23日 2月議会・本会議 高瀬議員「2016年度福岡県一般会計予算」について反対討論
≪2016年2月定例会・本会議≫
2016年3月23日
第一号議案「平成二十八年度福岡県一般会計予算」について反対討論
高瀬菜穂子議員
日本共産党の高瀬菜穂子です。2016年度一般会計予算案に対する反対討論を行います。
新年度予算案は、県政史上最大規模となり、各分野の予算の伸びがプラスとなるなか、社会保障費、とりわけ保健医療介護費は、抑制が図られ、前年度比マイナス0.7%となっています。
診療報酬や介護報酬のマイナス改定、介護保険要支援切り捨て、全国有数の高さの後期高齢者医療保険料など、社会保障費の抑制は国の方針に基づくものですが、県民のくらしは厳しさを増すばかりであり、容認できません。
なかでも、子どもの医療費助成は、これまでの助成年齢を小学校6年生までに拡充する一方、あと7億円で維持できる自己負担限度額を引き上げました。そのため、これまで無料であった自治体が負担額を県と同レベルに引上げるという逆行まで起こっています。
子どもの貧困対策の最前線でかかわる教員を増やすための少人数学級について、独自予算は今年も見送られました。
いま、個人消費も実質賃金も低迷し、県民生活は、厳しさを増すばかりです。このようなときに、費用対効果をはじめ、緊急性、必要性に疑問符がつくダム建設に特別会計と合わせて380 億円、次なる巨大開発、下関北九州道路に調査費をつけるなど、巨大公共事業優先の予算です。また、大濠公園の5倍の筑後広域公園は、197haのうち、整備済み60haに300億円がつぎ込まれましたが、総事業費さえ明らかにせず、青天井で整備を進めることは認められません。急傾斜地等の防災対策、生活道路整備、河川氾濫対策など、住民生活に密着した公共事業予算の大幅な拡充こそ急ぐべきです。以上の理由から、2016年度一般会計予算に反対を表明し討論とします。