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2021年12月3日 「福岡県2022年度予算編成にあたっての県政への要望」を県に提出しました
福岡県知事 服部 誠太郎 様
福岡県教育長 吉田 法稔 様
福岡県警本部長 野村 護 様
福岡県2022年度予算編成にあたっての県政への要望
2022年10月7日
日本共産党福岡県議会議員団 高瀬 菜穂子
立川 由美
1、「海外で殺し、殺される国」づくり許さない。憲法を守り、県政に生かす。
要望1
憲法9条に3項を加え、自衛隊を明記すれば、「戦争放棄」「戦力不保持」を規定した1項、2項を空文化し、自衛隊に海外で戦争させる道を開くことになる。世界各地で武力紛争が発生している今日こそ、国際社会の緊張緩和と信頼醸成のため、平和憲法の原則の実践が求められる。
よって、政府に対し憲法99条を遵守し、戦争放棄を定めた9条を守ることを強く求めること。
また、自公政権は、集団的自衛権行使容認の「閣議決定」に基づき「安保法制」を強行した。知事は、地方自治を預かるものとして、日本国憲法第9条を守り、生かす立場に立ち、憲法改定に等しい「安保法制」の廃止とともに、集団的自衛権行使容認の「閣議決定」の撤回を政府に求めること。
要望2
軍事的緊張の拡大と悪循環をもたらす基地施設の強化に反対し、政府に対し撤回を申し入れること。福岡県に基地対策課を設置すること。
要望3
あわせて、名護市辺野古の米軍新基地建設に伴う埋め立てに沖縄戦犠牲者の遺骨が眠る県南部の土砂を使用することについて、撤回するよう政府に求めること。
要望4
要望5
要望6
政府は唯一の戦争被爆国でありながら、核兵器禁止条約の署名・批准に背を向けている。全国で広島・長崎に次いで被爆者が多い本県知事として、同条約に署名・批准するよう政府に求めること。
来年3月にオーストリアで予定されている核兵器禁止条約の第一回締約国会議にオブザーバー参加するよう、政府に求めること。
2、新型コロナ危機から県民の命とくらし・営業を守るために
要望7
① | 第6波に備え、コロナ病床、宿泊療養施設に加え、大規模医療施設についても必要に応じ整備すること。新型コロナウイルス患者の入院を、重症や重症化リスクのある患者に限定する政府方針の撤回を求めること。 |
② | PCR検査を、医療施設・介護施設・学校・幼稚園・保育園・学童保育クラブなどで働くエッセンシャルワーカーに頻回で行えるようにすること。エピセンターとなりうる場面で徹底したPCR検査によるスクリーニングを行うこと。 |
③ | 政府に対し、ワクチンの安定的な供給を求めるとともに、希望する人に3回目の摂取がスムースに行われるよう万全の措置をとること。また、摂取しない人に対する差別が起こらないように配慮すること。 |
④ | コロナ感染の広がりは、低い診療報酬で困難にあった医療現場に追い打ちをかけた。コロナ対応に直接あたった医療機関に負担と矛盾が集中しただけでなく、受診控えなどにより、ほとんどの医療機関が打撃を受けている。 厚労省の医療機関の2020年度の経営状況調査では、一般病院の1施設あたりの利益率は6.9%の赤字であり、医療現場は「補助金頼みの経営は非常に不安定」として、診療報酬で成り立つようなプラス改定の必要性を訴えている。感染第6波に備えた体制を構築し、医療の安全と質を高めるためにも診療報酬の引き上げを国に求めるとともに、医療機関への十分な支援を行うこと。医師・看護師をはじめとする医療従事者の待遇改善を図ること。 |
⑤ | コロナ禍で介護サービス利用者の利用控えによって生じた事業所の減収分について、公費による補填策を講じるよう国に求めること。また、本年10月以降の「新型コロナ感染対策によって生じたかかり増し経費を直接支援する補助金」について、上限を設けず、経費を実費(全額)補助する制度へ拡充するよう国に求めること。県内の入院体制のひっ迫により、コロナ陽性患者の留め置きを余儀なくされた介護施設に対し、実施に見合った支援策を講じるよう国に要請するとともに、県として支援を行うこと。 |
⑥ | 高すぎる国民健康保険料を大幅に引き下げること。国に対し大幅な財政支援を求めるとともに、財政安定基金を活用するなどして独自に引き下げを行い、くらしの危機に直面している県民のいのちを守ること。傷病手当金をコロナ感染症対策に限らず、恒常的な制度とするよう国に求めること。また、被用者以外のフリーランス・個人事業主も対象とすること。 |
⑦ | 保健所の職員の体制を強化すること。 21から9カ所に減らされた保健所はコロナ禍、深刻な状況に置かれたことに鑑み、新たな保健所を設置すること。 |
⑧ | 感染から回復後の後遺症に関する相談及び医療体制を確立すること。 |
⑨ | 宿泊療養施設の入所者に対して、病衣の支給など、患者負担が起こらないようにすること。自宅待機となった場合の生活物資送付については、一人世帯などに限定せず、陽性者すべてを対象とすること。 |
⑩ | 長引くコロナ禍の中で、飲食をはじめ多くの事業所がぎりぎりの経営を迫られ、倒産廃業も相次いでいる。国に対し、持続化給付金、家賃支援給付金の支給を行うよう求めるとともに、県として十分な支援を行うこと。 |
⑪ | 生活困窮者の命綱となっている「生活福祉資金」の特例貸付の延長を行うとともに、貸付・再貸付などにあたっては申請者に寄り添った対応を行うこと。 返済免除基準は「住民税非課税」ではなく、少なくとも「所得税非課税」に引き上げるよう国に要請すること。生活困窮者自立支援金は、その対象も金額も大幅に拡充するよう国に求めること。住居確保給付金については、要件を緩和し、必要な人が受けられるようにすること。 |
⑫ | 困窮する青年・学生への支援のため、学費の半減、給付制奨学金の大幅拡充、PCR検査体制の拡充、学生支援給付金を国に求めるとともに、県独自でも取り組みを進めること。 |
⑬ | 子どものマスクについては、困窮世帯の負担が大きいことから、緊急に就学援助の対象とし、県の補助制度を設けること。 |
⑭ | 文化芸術振興のため、コロナ禍で影響を受けた文化芸術団体等の実情を調査し、必要な支援を行うこと。「文化芸術復興創造基金」を創設し、広く文化芸術の振興を図ること。 |
3、不要不急の大型開発を見直し、被災地の復旧・復興、被災者支援に全力を。
要望8
必要性が乏しい採算性の見込みもない「下関・北九州道路」構想は撤回すること。
要望9
また、西日本豪雨災害と2019年の台風15号、19号、21号にともなう甚大な被害を受けてダムの事前放流を含む流域治水が強調されている。全ての県管理河川で治水協定を結ぶこと。県が管理している52水系の内、河川整備計画が策定されているのは15水系に過ぎず、河川整備を急ぐこと。
要望10
要望11
国は半壊にも支援ができるように法改正をすることになったが、これに合わせて県の独自支援を見直すこと。(現在県は被災者生活支援法の対象となっていない全壊等の家屋に国と同様の最高300万円を独自に支給しているが、国の支援拡大に併せて、県の独自措置も拡充すること)
また、災害の規模によって国による支援策が異なっているが、被災者の痛みは全国どこでも同じである。繰り返し起こっている地域に対して、被災規模によらず、被災者に寄り添った見直しを国に求めること。
要望12
要望13
自力復旧ができない箇所が急増しているなかで、二次災害を防ぐためにも人工崖も対象となるように国に働きかけると共に県単独の土砂対策事業の対象とすること。
要望14
要望15
要望16
また、地域経済を支える商工業者の事業の継続、早期再開は、町や地域の維持存続に関わる問題である。被災商工業者が何よりもとめている施設・設備の復旧を後押しする直接支援の創設を国に求めること。その他に、既存の制度である自治体連携型補助金制度を有効活用すること。
4,県民のくらし第一で地域経済に好循環を取り戻す
(1)賃上げと安定した雇用の拡大で、個人消費をあたためる
要望17
要望18
要望19
要望20
要望21
公立学校では、小学校で3割、中学校で6割の教員が過労死ラインを超える長時間労働を強いられており、コロナ禍、さらなる労働強化となっている。「変形労働制」の導入を行わず、教員の長時間労働解消のための実効性ある対策を引き続き国に求めること。
(2)緊急に消費税を5%に減額し、税制と経済の民主的改革で財源を生み出す
要望22
あわせて、「応能負担原則」にたった税制改革、経済を内需主導で健全な成長の軌道に乗せる経済改革の実行を国に求めること。
要望23
(3)地域経済の好循環をもたらす産業政策に転換する。
要望24
① | 中小企業の商品開発、販路開拓、技術支援、後継者育成などの「振興」策と、大企業や大手金融機関の横暴から中小企業の経営を守る「規制」策を、中小企業政策の「車の両輪」として実行すること。 |
② | 市町村と協力して、すべての中小企業を視野に調査をおこない、その力と可能性を引き出すきめ細かな支援策を実行すること。 |
要望25
要望26
① | 食料自給率を引き上げることを目標にすえ、価格保障・所得補償、後継者支援、生産者と消費者の連携、地産地消など、農林漁業の振興にとりくむこと。本県の新規就農者は毎年200人を超えているが、一方、高齢化などにより離農が2000人を超え、農家の減少に歯止めがかかっていない。そこで新規就農者に対する就農給付金などの充実を国に求めるとともに、市町村が独自に行っている就農助成に対し県も支援すること。就業後の財政的支援(給付金の増額や期間の延長)を強めること。 |
② | 森林整備については、国の予算を抜本的に増やすよう求めること。その際、国民に広く負担を求めている国の「森林環境税」や、県民に一律に課税している森林環境税は廃止し、森林の整備等に必要な予算は森林が持っている多面的機能を考慮し、一般財源で十分な予算措置を行うこと。 |
③ | 放置竹林対策、鳥獣被害対策の予算を抜本的に増額すること。 |
要望27
① | 自公政権の「水産改革法(漁業法等改定案)」は、漁民の共同を基本に営まれてきた沿岸漁業と水産資源管理などを「漁業の成長産業化」の名で企業利益を優先する方向に変えるものである。県として国に対し「漁業法等の改定」の撤回を強く求めること。 |
② | 国営諌早湾干拓事業について2019年2月から差し戻し控訴審がおこなわれている。本年4月に福岡高裁は国と漁業者に対して「和解協議に関する考え方」という提案が出された。これは紛争の統一的・総合的・抜本的解決に向け、双方の接点を見出せるように提案された画期的なものと考える。漁業者側はこれに賛同したが、国は「開門によらない(有明海再生のための)基金による和解が最良」との立場で、「開門の余地を残した和解協議の席に着くことはできない」と従来の姿勢を崩さなかった。 和解に向け、話し合いによる総合的な解決こそが、有明海再生のための最善策と考える。県として、国に対し、和解協議のテーブルに着くよう、求めること。潮受け堤防を一刻も早く開門し、有明海の環境変化の原因を究明し、干潟と有明海の再生など漁場の保全・改善を国に迫ること。併せて県として行なっている「覆砂事業」等を検証し、かつての豊かな海を取り戻すため全力をあげること。 |
要望28
要望29
県営住宅について
① | 老朽化した県営住宅の建て替えや長寿命化計画を促進するとともに、居住者のニーズを反映した多様な住宅改善を行うこと。低所得者や高齢者、障がい者、子育て世代、若年者など住宅確保困難者の需要を充足する県営住宅を確保するため、空室の改修を進め新規建設も行うこと。また、風呂場の換気扇等の設置や結露よるカビ発生などの除去を行うこと。網戸などは自費で設置するのではなく、備え付け品として設置すること。 |
② | 住宅の建て替えについては、住民と協議の場を持ち、住んでいる方の意見が反映されるようにすること。特に相談の多い駐車場の問題については、近年の高齢化をみても介護車両が乗り入れしやすい工夫や共有駐車場を確保する手立てなど、県として柔軟な対応を行うこと。 |
要望30
① | すべての「交通難民」を解消する構えで、市町村のコミュニティーバス等への県の助成制度や、生活交通バス路線維持のための補助金を拡充すること。あわせて、市町村と協力して、県民生活の足を守り、地域での生存権を守る、総合的な生活交通対策を策定し、公共交通を担っている事業者に対し、その協力を強く求めること。 |
② | 西鉄等の事業者が赤字の解消や運転手不足を理由に減便、廃線の動きを強めている。県内を広域に結ぶ基幹路線については維持に努めること。 |
横断歩道や信号機、車線の引き直しなど歩行者の安全・安心の確保
要望31
要望32
要望33
要望34
補聴器への助成制度をつくること
5.「自己責任論」にたった社会保障壊しに反対し、権利としての社会保障を実現する
要望35
① | 国民健康保険は2018年度より県が市町村と共同で保険者となったが、低所得者が多く高齢者の割合が高いという構造的課題はそのままであり、公費拡充が行われてもなお、保険料(税)の値上げが行われている。国に対し、公費投入を抜本的に拡充することと、法定外繰り入れ解消の指導をやめるよう求めること。あわせて子どもの均等割を撤廃するよう求めること。 |
② | 滞納処理は、直近2019年度で14291世帯、金額は25億円余に上っている。滞納処理に当たって、法令を遵守し、生活困窮に陥らせることがないよう市町村を指導すること。 |
③ | 資格証明書発行によって「医療を受ける権利」が脅かされる事態はあってはならない。「特別な事情」がある場合には本人の申し出により「短期保険証に切り替える」よう指導すること。その際に滞納額の一部納入を条件としないこと。無保険には速やかに保険証を発行し受療権を保障するよう各自治体へ書面で通知すること。 |
④ | 保険料(税)の滞納を生活困窮のシグナルとして捉え、生活再建のための支援を総合的に行う施策を講じること。滋賀県野洲市や宮城県多賀城市で行われている生活再建を目指す施策を行う自治体が増えるよう県として取り組むこと。 |
⑤ | コロナ禍における国保法77条減免制度を恒久的制度とするよう国に求め、財源措置を要求するとともに、自治体と連携して制度の恒久化をすすめること。 |
⑥ | 国保法44条の適用は、77条減免と比較しても極めて少ない現状がある。一部負担金を払うことに躊躇し医療機関にかからず、重症化するケース、死亡するケースも発生していることから、県のホームページを含め、わかりやすい形での周知を行い、各自治体に対して、制度の活用について積極的に広報するよう求めること。 |
⑦ | 外国人の方の保険への加入状況を調査し、無保険になることがないよう手立てをとること。 |
要望36
無料低額診療について
① | 国保法44条の適用がわずかであるのに対して、無料低額診療事業の利用者は毎年延べ40万人以上にのぼる。無料低額診療事業の要件を緩和するよう国に求め、実施機関を増やし、無料低額診療事業の空白地域をなくすこと。 |
② | 自治体のホームページでの広報とともに、国民健康保険、生活困窮者窓口、福祉事務所、民生委員などへの周知、就学援助や児童扶養手当等の周知の際にも、無料低額診療制度と実施機関等の周知を合わせて行うこと。 |
③ | 本事業を調剤薬局にも適用を拡大するよう国に求めるとともに、県として助成制度を創設すること。 |
要望37
後期高齢者医療制度について
① | 本県における後期高齢者医療制度の保険料は全国一高く、大きな負担となっている。今期の余剰金は97億円と推定され、180億円ある運営安定化基金に積み増しされる。さらに、財政安定化基金62億円も積み立てられており、これらの財源を活用して保険料の引き下げを行うこと。 |
② | また、後期高齢者特定検診の受診料を無償化すること。 |
③ | 窓口負担2倍化を中止するよう国に求めること。 |
要望38
介護保険について
① | 介護保険については、高すぎる保険料に加え、利用料の負担増、介護サービスの対象を縮小するなど、改悪と負担増が繰り返され、「保険あって介護なし」の状況が生じている。介護保険の原点である「家族介護から社会的介護に」の理念に立ち返り、すべての要介護者が必要なサービスを受けられるようにするとともに、保険料軽減措置の抜本的拡充を求めること。 |
② | 本年8月から実施された補足給付の見直しにより、「施設にいられなくなった」「高すぎて負担できない」などの声が上がっている。国に対し制度の中止を求めること。少なくとも資産要件を設定した2014年以前の水準に戻すよう国に要請すること。 |
③ | 介護人材の確保について、実効性のある施策を講じるよう国に対して求めるとともに、県として独自策を講じること。介護職の賃金が少なくとも全産業平均となるよう、抜本的な処遇改善を行うこと。 |
要望39
要望40
要望41
生活保護について
① | 困窮する人がためらわず生活保護の申請ができるよう、申請者の立場に立った、わかりやすいホームページやチラシをつくること。 |
② | 「扶養照会」は義務ではないことを徹底し、申請者が望まない扶養照会は行わないこと。 |
③ | 生活保護担当者は専門職と位置づけ、保護制度の熟知や人権侵害等について十分な研修を行うとともに、困難な生活実態に寄り添える職員配置を行うこと。ケースワーカーの人数が標準数を下回らないようにすること。社会福祉主事有資格者の積極的採用で複数配置を行うこと。 |
要望42
障がい者施策について
① | 障害者総合支援法を見直し、「基本合意」「骨格提言」にもとづく障がい者福祉法の制定とともに、応益負担は廃止し、障がい者の福祉・医療を無料にするよう 引き続い医国に求めること。「障がい者差別解消法」が実効性のあるものとなるよう財源措置などを求めること。 |
② | 障がい基礎年金の支給額を増額するなど、制度の改善を求めること。 |
③ | 障がい者が65歳になると原則介護保険制度優先が適用されているが、円滑なサービス利用とはなっておらず、この制度の廃止を求めること。 |
④ | 重度障がい者医療費給付制度の所得制限をなくすこと。精神障がい者医療給付制度について、精神障がい者手帳2級まで対象とすること。 |
要望43
看護学生と養成校に対する支援について
① | 経済的に困窮している看護学生に学生支援給付金を支給するよう国に働きかけるとともに、県としての制度をつくること。 |
② | 看護学生に対する経済的支援として、就学資金貸付だけではなく、給付型奨学金制度を創設すること。 |
③ | 学生が実習でPCR検査を希望する場合には、学生負担とせず公費負担とすること。 |
④ | 養成校に対する感染予防対策費の支給を行うとともに、養成校の種類を問わず、学費の減免などができるよう経済的な支援を行うこと。 |
6、すべての子どもの豊かな成長を保障する教育と子育て支援を実行する。
(1)「海外で戦争する国」づくりと一体の教育への権力的介入・支配の道開く教育委員会制度を見直すこと。
要望44
(2)「子どもの貧困」に対する実効性のある緊急対策を求める。
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(3)全学年での少人数学級の早期実現や教員の正規化など、教育条件を整備する。
要望56
少人数学級について
① | すべての学年で少人数学級を早急に実施し、すべての子どもたちにしっかり向き合えるだけの正規教員を大幅に増員すること。 |
② | 病休代替は常勤講師を配置すること。 |
③ | 教職員確保のため介護休暇取得後に、休職制度を創設すること。 |
要望57
要望58
学力テスト・体力テストについて
① | 競争的な教育のゆがみを生んでいる「全国・学力学習状況調査」は抽出で行うこととするよう国に求めること。子どもたちが連帯して助け合いながら、自分たちの人間性と知的能力をともに伸ばす方向に転換すること。また、県独自の「学力テスト」を中止すること。 |
② | 体力テストについては、平均を上げるための異常な取り組みにならないよう指導すること。体力テストのために、本来の体を動かしスポーツを楽しむ時間が削られることのないようにすること。 |
要望59
① | 文部科学省は今年9月、障害のある子どもが通う特別支援学校の設置基準を初めて制定した。学級の上限人数や校舎面積、備えるべき施設などの設置基準は2023年4月1日から施行される。福岡県は現在、新たに3校を開設する予定であるが、文部科学省の設置基準にてらして特別支援学校を充実させること。 |
② | 国に対し、特別支援学校の建設費補助金を現行の2分の1から3分の2にするよう要請すること。また、学校建設にPFI手法の導入をやめるよう国に求めること。 |
③ | 通級指導教室の条件整備を抜本的に強化すること。具体的には、次のことを要望する。 |
㋐ | 国により基礎定数化が図られているが、1人の教員で何十人もの子どもを指導する事態は解消されていない。市町村からの要望に応え、教室を充実すること。 |
㋑ | すべての学校に教室が設置されているわけではないため、送り迎えの条件がなければ、希望しても教室に通わせることができない。子どもの送迎のために仕事をやめざるをえない保護者もでている。設置校を増やすとともに、巡回型による通級指導を充実するなど行政の責任で学びを保障すること。 |
㋒ | 2018年度から始まった高校の通級指導教室については、小中学校と連携し、周知を行うこと。国に対し、十分な人的配置を求めること。私学の生徒についても、受け入れを検討すること。 |
④ | 特別な支援を必要とする子どもを受け入れている私学幼稚園、高校に対し、補助金の増額など必要な支援を抜本的に充実させること。 |
要望60
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① | 「放課後児童健全育成事業(学童保育)」の充実に向けて「最低基準の改善」や「補助単価の大幅引き上げ」を国に求めること。子どもの安全確保、情緒の安定、感染対策の観点からも、大規模学童保育を解消すると同時に、「概ね40人以下」とされている1支援単位の定員を大幅に改善し、指導員を専任・正規で複数配置できるよう財政措置を行うこと。 |
② | 障がい児など配慮を要する児童受け入れに対する財政措置の増額を行うこと。 |
③ | 保護者の負担軽減に向けた予算確保および「放課後児童クラブ利用料減免制度」の拡充を行うこと。 |
④ | 指導員の資格取得や資質向上研修については、代替体制経費や資格取得・研修経費を確保し、全指導員に機会を与えること。 |
(4)県内のすべての子どもに、必要な教育・保育を等しく保障する。
要望66
① | 待機児童を解消するため。認可保育所を増設すること。 |
② | 360万円以上の世帯では副食費の実費徴収が始まっているが、秋田県のように市町村を助成し、完全無償化を実現すること。 |
③ | 県内の届出保育施設388施設のうち、209施設が指導監督基準を満たしていないが、県として基準を満たすよう支援するとともに、認可保育所に移行できるようにすること。 |
④ | 保育士の平均月収が全産業より10万円も低い劣悪な待遇を、直ちに改善すること。公定価格を抜本的に引き上げるよう国に要望すること。 |
⑤ | 私立幼稚園の経営安定、教育条件改善のため、経常費補助の増額を行うとともに、教師一人あたりのクラス人数を減らし、ゆき届いた教育になるようにすること。 |
(5)ICT教育は子どもの発達と健康を第一にすえ、条件整備を含め対応すること
要望67
要望68
要望69
要望70
要望71
7、気候危機打開へ、2050年CO2実質ゼロ宣言と一体に循環型地域経済を。
(1)省エネと再エネで、2030年までにCO2を50%〜60%削減する具体的な計画を。
要望72
福岡県は、「2050年二酸化炭素排出実質ゼロ」表明をしていない7つの県のうちの1つとなっている。福岡県として、「2050年二酸化炭素排出実質ゼロ」を宣言し、実効性ある施策を進めること。そのために省エネと再エネを進め、2030年度までに温室効果ガスを50%〜60%削減する目標を明確にすること。
要望73
要望74
(2)原発に依存しないことを前提に、再生可能エネルギーの大規模な普及と開発を。
要望75
福岡県は再生可能エネルギー発電設備累積導入容量の目標を2021年までに230万KWとしているが、化石燃料から再生可能エネルギーへの転換を促進し、2030年までに電力の50%を再生可能エネルギーでまかなうこと。
要望76
要望77
福岡県として玄海原発の稼働を中止し廃炉を求めること。
要望78
要望79
(3)省エネルギーと再生可能エネルギー導入のための支援の強化を
要望80
要望81
要望82
要望83
8、地方自治を守り、地域社会を支える
(1)企業・団体との癒着を断ち、県政のゆがみをただす
要望84
① | 地対財特法が2002年に終了して19年が経過した中、市町村に残る「同和行政」を完全に終結すること。差別解消に逆行する調査は行わないこと。 |
② | 差別を永久に固定化することにつながる「部落差別解消推進法」の廃止を求め、参議院の付帯決議3項目を遵守すること。また、「部落差別解消推進条例」を廃止すること。 |
要望85
① | 労働委員の選出にあたっては、労働団体の組織人員に応じて配分すべきであり、連合が独占している現在の状況を見直すこと |
② | 県政の諸施策をすすめるにあたっては、労働組合、商工団体、女性団体など多くの団体から広く意見を聞くよう努めること。 |
(2)暴力団を排除するとともに、県民の安心・安全を確保する
要望86
① | 暴力団に対しては、集中的な対策が行われ、工藤会については、組織のトップに有罪判決が下され、本部事務所も撤去された。組織の構成員も減少していると報じられている。引き続き、暴力団排除に取り組み、市民生活の安全確保に努めること。暴力団構成員が組織から自立できるよう支援策を講じること。 |
② | 交通安全施設について、信号機設置や横断歩道の整備などの要望が数多く上がっている。必要な予算を措置し、住民要望に応え、安全確保に努めること。 |
要望87
要望88
9、ジェンダー平等の社会をめざすために
要望89
男女の賃金格差を解消する施策を
要望90
性的指向と性自認を理由とする差別をなくす施策を推進すること。
要望91
女性に対するあらゆる暴力を根絶すること
① | 増加している児童虐待、DV、性暴力などに対する相談体制を充実させるとともに、あらゆるハラスメントや人権侵害を許さない施策を県として推進すること。 |
② | 女性や子どもにとって、もっとも身近な性暴力が痴漢である。県内でも痴漢被害の実態を調査し、相談窓口の充実、加害根絶のための啓発や加害者更生を推進すること。担当部局を設け、福岡県警や民間事業者とも連携しながら取り組むこと。 |
③ | DV法やストーカー規制法などにもとづき、相談体制の充実、シェルター設置など被害者の自立支援体制を強化するとともに、民間支援団体への助成金の充実、若年層に対するDV防止のための学習や加害者への更生指導など必要な支援を行うこと。また、市町村との連携を密にして、被害者の安全確保に努めること。 |
④ | アダルトビデオ出演強要など、被害が顕在化しにくい問題について、相談体制を充実するとともに、行政の横断的な連携協力で問題解決にあたること。アダルトビデオ出演強要やJKビジネス根絶に向け、必要な法整備を図るよう国に対して求めるとともに、県としても条例を制定し、被害を生まないよう対応すること。 |