● 16年12月02日 活動報告
介護の現状視察!! 古賀市保健福祉部と懇談
12月2日 党県議団は、内場恭子古賀市議会議員と共に古賀市の医療法人(社)聖恵会福岡聖恵病院と古賀市保健福祉部「サンコスモ古賀」を訪ねました。
福岡聖恵病院は古賀市の介護の中核を担う病院で、敷地内に介護施設、有料老人ホームなどを運営しています。医療と介護の連携の現場、訪問看護・介護・居宅介護支援、通所リハ等について、院長、看護部長、事務長から医療介護現場の聴き、施設等を視察しました。
超高齢化社会に向かうなか、「介護難民もおり、医療介護の崩壊は始まっている」「取りにこられない遺骨を預かっている」と僧侶でもある院長。「重度の認知症病棟は長期入院となるが、介護報酬も下がっており3カ月で赤字になってしまう」、「介護職員処遇改善交付金は介護事業所に勤めている職員が対象であり、医療機関で働いている職員には支給されない。医療現場でも介護職員は足りない。」など、深刻な現状も報告されました。
古賀市保健福祉部「サンコスモ古賀」では介護支援課、予防健診課と懇談、地域包括ケアシステムの構築について現況を伺いました。
高齢化率は全国比で若干低い古賀市。「糖尿病の透析治療を受けている人が多く毎年新規に10名ほど見つかるが、保健指導を入れ透析は防いでいる」「『とびうめネットワーク』については、患者情報の共有がまだそれほど進展してはいないものの、古賀市在宅医療・介護連携協議会『コスモスネット』で行われた他職種間の研修会に100名ほど集まるなど、関心の強さが表れている」とのことでした。地域包括ケアシステムの構築について、「今後、互助の強化を行わなければならない」が、「シルバー人材センターの方々で講習を受た人が10人、実際にボランティアを行っている人はいない」ということでした。
「保健師も常勤は少なく嘱託も期間が3年」「地域担当の保健師を作りたいが、通常の業務でいっぱいで難しい」など、地域での体制づくりの困難な状況も語られました。